歪みエフェクターって重ねてONにしていいの?
もちろんOKです。
重ねてかけることで「芯がなくなる」なんて意見も聞きますが、必ずしもそうなるとは限りません。重ねてかける際に、個人的に重要な注意点は「派手に歪ませすぎないこと」です。
歪ませる量を上げすぎず、少しずつ希望のゲインまで調整してみてください。
よくある重ねがけ方法
「メイン歪みの質感を変えずに音量だけ上げたい」
まず思い浮かぶのは、メイン歪みエフェクターの後段に、クリーンブースターを繋げる方法です。ですが、この方法は一つエフェクターを増設しているため、質感をそのままにすることがなかなか難しいので、多少変わってしまうことを理解した上で好みの質感のブースターを探すことをおすすめします。またクリーンブースターでなく、トランスペアレント系オーバードライブやブースト可能なイコライザーなども個人的にはおすすめです。
次に思いつくのは、メイン歪みエフェクターの後段にボリュームペダルを繋げる方法です。ボリュームペダルは歪みエフェクターの前段に接続して音量を落とすと歪みも音量に追従して下がってしまいますが(ギター本体のボリュームコントロールと同様)、後段に繋ぐことでゲインをあまり下げずに音量をコントロールすることが可能です。
新たな歪みを増やすのではなく、気に入っている現状を最大値に設定して足元のペダルで細やかに調整可能ですので音量の変化がシビアな曲にもおすすめです。また、同じ考え方で、音量を下げたセッティングのイコライザーを歪みエフェクターの後段に使用するのも一つの手です。
「メイン歪みを音量は変えずにもっと抜け良くゲインも上げたりしたい」
メイン歪みの前段にブースターを繋げてみてください。またはオーバードライブでもOKです。前段にオーバードライブ程の歪みやブースターを接続することで、音量を大きく変えずにゲインをプッシュすることが可能です。抜け感も変化するのでまずは試してみてください。音圧を上げて張り詰めたロックサウンドを出すこともできちゃいます。
「3つ以上の歪みエフェクターで音量と歪みを段階分けしたい」
これはなかなかに長い旅になると思います。まずは焦らず自分が好きなものを集めて行くことを強くおすすめします。私が以前使用していた組み合わせは、次の組み合わせでした。
オーバードライブ Mad Professor / Sweet Honey Overdrive(マッド・プロフェッサー / スイート・ハニー・オーバードライブ)→
Mad Professor / Mighty Red Distortion(マッド・プロフェッサー / マイティー・レッド・ディストーション)→
PAUL COCHRANE / Timmy Overdrive(ポールコクレーン / ティミー・オーバードライブ)
アンプは、Fender / Twin Reverb(フェンダー / ツイン・リバーブ)か、ROLAND / JC-120(ローランド / ジェーシー120)。クリーンサウンドにそれぞれやりすぎない歪みで重ねていました。クランチサウンドにセッティングしたマーシャルなどのアンプではハイがギラつきすぎたりしてうまくいきませんでした。スタジオやライブハウスのいくつかのアンプでも試してみてください。
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